今宵のテーブルに並ぶのは、誰かの夢のかけらたち。
ちょっとだけ壊れてて、でも、愛おしくて、美しい──
あなたの心にも、ひと皿いかが？どうぞ、おいしく召し上がれ。

夜のすみに置き忘れた、最初の気持ち。
それは、悲しい呪いかもしれないし、名前のない不安かもしれない。小さな恋の欠片だったのかもしれない。

夜うさぎがいろんな場所から拾いあつめて、そっと標本箱につめました。

どれも少し壊れていて、だけど、捨てられないものばかり。

——それはきっと、あなたの中にもあった気持ち。
（ⓐは、全雑貨商品をひとまとめにしたカテゴリです）

ここは、すべての夜が始まる場所。いとしいこわれものたちの、はじまりの夜。
あなたを操る細い糸、でも、それはきっと優しい呪い。ここは夜の糸でつながれたお人形たちの舞台。
心の継ぎ目が見える子だけが、ここに立てるの。ねぇ、ぜんぶ壊れてるって気づいた？
——さぁ、壊れた夜を、はじめましょうか。

——おとぎばなしの最後に、誰かが泣いてたの。それは「しあわせ」じゃない終わり。
しずかな終焉のうたが、まだ鳴り止まないおとぎの国。
目をとじるたび、壊れた童話がまたひとつ目をさますの。
おとぎばなしの最後に待っていたのは、夢のつづきじゃなくて、涙で滲んだ“さよなら”だったの。

こわれた世界に映るのは、ほんとうの心？それとも、バラバラのわたし？
世界の向こう側で、わたしじゃない“わたし”が笑ってる。
こわれた鏡は、ほんとうの自分を映しだす。誰かにすがってしまう心も、ぜんぶ、ぜんぶ映し出して。
——ねぇ、あなたも覗いてみたら？
映ったのは、依存？弱さ？それとも、愛しさ？

甘くて、こわくて、ちょっぴり反抗的な夢。
いいこじゃいられない夜、だれかの“やさしさ”が恋しくなるの。
仮面を外して、もっと深く、もっと甘く。そうやって、熟れた果実は、堕ちていく。
「かわいい」の裏側には、言えなかった“きもち”が隠れているの。わがままでも、束縛的でも、それでも“かわいさ”がすべてをゆるしてくれる。
そんな夜の甘え方、わたしが伝授してあげようか？

たくさんの妖精たちが踊る庭。きらきらと降り注ぐ鱗粉に、見えないトゲが混じる。
みえないふりをして、ほんとうはずっと見てるの――あなたの心の中を。
この庭で起こることは、誰も知らない。知るすべがない。なんでだと思う？
小さな声がささやくの。「ここにいるあなたは、ほんとう？」
——ここは、心がつくった夢だけの世界……？

真夜中だけ開かれる、うさぎたちのパレード。
夢と悪夢のあいだで、あなたの居場所が見つかるかもしれないの。
月明かりのサーカスへようこそ！誰も見ていない夜のサーカスは拍手の代わりに、寂しさと切なさで幕が下りるの。
——ねぇ、わたし、ちゃんと泣けてるかな？

ひとりの夜にだけ、線は生きてる。夜のすみに、わたしが描いた落書きたち。
筆につけるインクは頬を伝う涙のしずく。誰にも見せないから、ほんとうになるの。
線がゆれても、にじんでも、それはぜんぶ“夜の一部”。
ひとりぼっちの夜に、美しい寂しさを感じながら、今日もわたしは筆をとる。

憂鬱なからだを分解してみたら、心がちょっと見えた気がしたの。感情を解剖して、哀しみの構造をしらべてみたの。
さわりたくない、でも見てみたい。そんなきもち、わかるかな？
心のメスで、だれかの“愛”を、解剖したくなる夜があるの。それは理解？ それとも愛情？
——あなたの愛は、何でできているの？

その天使は、なおせない。いや、なおしてくれないだけかもしれない。
でも、なおさないから、ずっとそばにいてくれるのかもしれないね。
救われなかった私たちの、まぼろしの祈り。——私たちは、きっと“祈るだけ”しかできない存在なの。
天使がくれるやさしさは、ほんものなの？
ほんとうに欲しかったのは、ただ抱きしめてくれる悪魔かもしれないのに。

みてみて、わたしの“かわいいおやつ箱”。
中身はあけてみるまでひみつ、でもきっと、あなた好みの壊れ方。
食べられない感情や、飲み込めない言葉、現実と非現実の狭間だけを詰めこんだ、ラベルの貼れない不安を——。
ねぇ、ちょっとだけ、味見してみる？賞味期限は、とっくに切れているけれど、ね。

~Coming soon~

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